2009年3月22日日曜日

下地仕上げ

春休みに入り、鉄研の活動もまとまった時間がとれるようになりました。
春休みの活動では主にペーパーによる京都駅舎の製作を進めており、着々と作業が進んでいます。
私達が紙で駅舎模型を作るにあたっての具体的な作業手順を改めて以下に挙げてみます。
1、方眼紙に駅舎の各面を書き起こす
…今回駅舎の図面化にあたっては、PCソフト『鉄道模型シミュレーター』内に登場する京都駅舎のオブジェクトを参考に駅舎を分割して作図しました。
2、図面をプリンターで工作用紙に拡大印刷する
…『工作用紙』は小学校で工作等によく利用した、あの緑の1cm方眼の入ったボール紙です。プリンターの都合上、あらかじめ工作用紙をA4の大きさに裁断してから印刷しました。
3、印刷した工作用紙を張り合わせ、駅舎の『面』をつくる。
…ご存知の通り京都駅舎はとても巨大なため、一つの面の図面は工作用紙複数枚に分割されて印刷されます。それをこの工程で切り貼りをして一枚の面に仕上げます。
4、窓等の部分をカッターで切り抜く。
5、別の工作用紙でその面の『裏貼り』を製作、貼りつける
…工作用紙一枚では駅舎の面(壁)としての強度はまだまだ不自由なので、補強のため追加で工作用紙を先ほどの面の裏側に貼りつけます。
6、裏に角材を貼りつける。


…これも補強のためです。今回は5mm角のヒノキ棒を使用しました。
7、紙にセメントを染み込ませる
…工作用紙をより硬くするため、プラモデル用接着剤の『タミヤセメント』(私達は略してセメントと呼んでいます)を紙に染み込ませます。
8、表面の隙間をパテ埋め

…3の作業で貼りあわされた工作用紙同士の間にはどうしても隙間が空いてしまうため、パテとヤスリでそれを埋めます。
9、溶きパテで表面仕上げ


…パテを溶剤で溶いたもの(溶きパテ)を表面に塗り、乾いたあと紙ヤスリをかけて表面の質感を整えます。
10、表面にサーフェイサースプレーを吹き付け、表面仕上げを完了する


…最後にこのサーフェイサー(≒溶きパテ)を吹き付けることにより、表面の質感はほぼプラスチックと同等になります。

このあと塗装、組み立てと続きますが現在は駅舎全体のパーツの三分の一程が8~10の工程に入っており、作業を進めています。